デトックスは、基本的には健康法であって、医療機関にまで足を突っ込むという事はありません。
とはいえ、中には医療としてのデトックスともあります。
デトックス、つまり体内の毒素を抜くという作業は、例えば寝たきりになっている人に対しても非常に重要な事です。
運動をできず、岩盤浴などにも入ることができず、他のデトックスの方法を試してもあまり効果が芳しくない場合は、医療面でのデトックスを試す事になるでしょう。
その医療面でのデトックスとは、キレーションです。
キレーションとは、キレート剤と呼ばれる薬剤を点滴や注射によって体内の静脈に取り込み、体内の有害物質が尿として出るように促す効果のあるキレート剤によって、デトックスが行なわれる、という仕組みの療法です。
キレート療法、キレーション療法とも呼ばれています。
キレート剤は、合成アミノ酸のエチレンジアミン四酢酸などが用いられています。
このキレート剤は金属等の有害物質と結合し、そのまま尿によって排出されていきます。
道連れにしてくれるわけです。
このキレーション、日本ではそれほどメジャーなデトックスという訳ではありません。
それには、そうなるのも無理がないという理由がいくつかあります。
まず、前述してある通り、基本的にデトックスは医療機関に足を運んで行うという概念が日本人にはないという事です。
言い換えれば、まだそこまでの危機感はないとも言えますし、家や近場での健康法として既に確立されているとも言えます。
キレーションは、デトックスを医療的な面で行う療法ですが、サプリメント摂取や岩盤浴、運動などで行う事ができるデトックスと比較し、日本ではあまり利用されていないようです。
その理由の一つは、やはり費用面での問題です。
キレーションはまだ全国の病院で確立されているものではありません。
よって、治療費は病院によってまちまちです。
また、点滴なのか、注射なのか、あるいは座薬なのかによっても変わってくるでしょう。
相場としては、大体5,000~20,000円といった感じです。
問題なのは、この一回では終わらない事です。
大体20回ほどキレート剤の投与が行なわれます。
よって、費用は相当な額に上ります。
キレーションが普及していない理由として他に挙げられるのは、その効果です。
キレーションを行なうと、有害物質だけではなく、ビタミンや優良ミネラルも一緒に結合し、排出されていきます。
ただ、そのままではとても療法とはいえないので、点滴や注射の際に、排出される分のビタミン、ミネラルを配合してから行う事になります。
とはいえ、その分の費用も治療費の中に入っていると考えると、何となく損した気分になってしまう人も多いでしょう。
更に、キレーションは腎臓に負担が掛かる療法でもあります。
尿として排出するので、どうしても腎臓には負担が行ってしまうのです。
よって、腎臓の弱い人にはお勧めできないデトックスです。
このように、キレーションはまだ日本ではしっかりと確立できていない療法ですが、状況によっては選択せざるを得ないのが実情です。
これから先、更にデトックスの重要性が説かれれば、改善していくかと思いますので、期待しましょう。